サバンナモニターは飼いやすい?飼育前に知るべき5つの現実

「犬みたいになつくトカゲがいるらしい」——そんな話を聞いて、サバンナモニターに興味を持った方も多いのではないでしょうか。たしかにサバンナモニターは人に慣れやすいオオトカゲですが、飼育は決して簡単ではありません。この記事では、飼う前に知っておくべき現実をお伝えします。

サバンナモニター飼育の「誤解」と「現実」

ネット上には「初心者でも飼いやすい」「よくなつく」といった情報が溢れています。しかし、実際に飼育してみると想像と違った——という声も少なくありません。まずは、よくある誤解を見ていきましょう。

誤解 1初心者でも飼いやすい
→ 現実:中級者以上向け
サバンナモニターは丈夫で環境適応力が高いのは事実です。しかし、成体は全長80〜120cmになり、力も強い。適切な飼育環境を用意するには広いスペースと知識が必要です。ボールパイソンやレオパとは難易度が違います。
誤解 2犬のようになつく
→ 現実:「慣れる」と「なつく」は別物
サバンナモニターは確かに人を認識し、慣れると自分から寄ってくることもあります。しかし、それは犬のような愛情表現ではなく「この人は危険じゃない&餌をくれる」という学習の結果。感情的な絆を期待するとギャップを感じるかもしれません。
誤解 3餌代は安い
→ 現実:大食いで餌代はそれなり
成長期のサバンナモニターはとにかくよく食べます。昆虫、マウス、ヒナウズラなどをバランスよく与える必要があり、月の餌代は数千円〜1万円程度かかることも。
誤解 460cmケージで飼える
→ 現実:最終的には特注ケージか部屋飼い
ベビーのうちは60cmケージでも問題ありませんが、成体には最低でも120×60cm以上、理想は180×90cm以上の飼育スペースが必要です。市販ケージでは対応できず、自作や特注になるケースがほとんど。
誤解 5温度管理は適当でOK
→ 現実:バスキングスポットは40℃以上必要
アフリカのサバンナ出身のトカゲです。ホットスポットは40〜45℃、クールスポットでも28℃前後を維持する必要があります。電気代は覚悟してください。

それでもサバンナモニターを飼う魅力

ここまで厳しい現実を書きましたが、それでもサバンナモニターには他の爬虫類にはない魅力があります。覚悟を決めて飼育に臨む価値は十分にあるのです。

  • 圧倒的な存在感
    1m近い体長、筋肉質な体、鋭い爪。リビングにオオトカゲがいる生活は、他では味わえない非日常感があります。
  • 知性を感じられる
    モニター(オオトカゲ)は爬虫類の中でも知能が高いと言われています。飼い主を認識し、行動パターンを学習する様子は見ていて飽きません。
  • スキンシップができる
    慣れた個体は肩に乗せたり、部屋を一緒に散歩したりできます。爬虫類と「触れ合う」飼育がしたい人には最高のパートナー。
  • 長く付き合える
    飼育下での寿命は10〜15年。しっかり世話をすれば、長い年月をともに過ごせます。

飼育に必要なものと費用

サバンナモニターの飼育には、初期投資がそれなりに必要です。以下は最低限揃えるべき設備と費用の目安です。

生体価格
5,000〜15,000円
ケージ(成体用)
30,000〜80,000円
バスキングライト
3,000〜6,000円
紫外線ライト
5,000〜10,000円
保温器具一式
8,000〜15,000円
床材・シェルター等
5,000〜10,000円
生体自体は安価ですが、設備費は高額。成体用ケージまで含めると、初期費用は7〜15万円程度かかると考えてください。さらに毎月の電気代・餌代で5,000〜15,000円ほどのランニングコストが発生します。

サバンナモニターの餌

与える餌の種類

サバンナモニターは肉食性で、多様な餌を与える必要があります。単一の餌だけでは栄養が偏り、肥満や内臓疾患の原因になります。

  • 昆虫類:デュビア、コオロギ、ローチ類(主食向き)
  • 冷凍マウス・ラット:栄養価が高く、成長期に最適
  • ヒナウズラ・ヒヨコ:カルシウム補給に
  • ささみ・砂肝など:補助的に(単体では栄養不足)

冷凍マウスの役割

冷凍マウスは、サバンナモニターにとって理想的な栄養バランスを持つ餌です。骨ごと食べることでカルシウムも摂取でき、成長期の個体には特に重要。解凍して与えるだけなので、管理も楽です。

与えるサイズは個体の頭より少し小さいものを選び、週に1〜2回程度、昆虫と併用して与えます。

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1日の飼育スケジュール例

サバンナモニターとの生活がイメージできるよう、飼育者の1日を紹介します。

7:00 ライト点灯(タイマー管理がおすすめ)
8:00 水入れの確認・交換、軽く様子を見る
12:00 バスキング中の個体を観察。温度計チェック
18:00 餌やり(2〜3日に1回)。食後は触らない
21:00 ライト消灯。夜間の保温を確認
週末 ケージの掃除、床材の交換、健康チェック

毎日のお世話自体は30分もかかりません。ただし、温度・湿度の管理は常に気を配る必要があります。

飼育前に確認してほしいこと

サバンナモニターをお迎えする前に、以下の点を必ずチェックしてください。

  • 120cm以上のケージを置けるか?
    成体は想像以上に大きくなります。数年後の住環境も考慮してください。
  • 10年以上世話ができるか?
    引っ越し、結婚、転職。ライフイベントがあっても飼い続ける覚悟が必要です。
  • 爬虫類を診られる病院が近くにあるか?
    いざというとき、診察できる動物病院は限られています。事前に調べておきましょう。
  • 餌の管理に抵抗はないか?
    冷凍マウスや昆虫を日常的に扱うことになります。家族の理解も大切です。
サバンナモニターは「簡単に飼えるオオトカゲ」ではありません。
しかし、覚悟を持って迎えれば、唯一無二のパートナーになってくれます。
この記事が、あなたの判断の一助になれば幸いです。